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犬の歯周病パート2(デンタルケアーまでの道のり)🐕

AHTの上田です!今年の梅雨はあまり雨も降らず、梅雨明けしちゃいましたね💦

これからの暑さを考えるととても怖いです(@_@)

飼い主さんもペットちゃんたちも体調管理には気をつけて、この暑い夏を乗り切って

いきましょうね✨

さて、前回に歯周病のお話しをさせていただきましたが、今回はデンタルケアについて

お話しさせていただきます。

これから歯みがきに挑戦しようと思っている飼い主さんに、参考にしていただけたら

と思います!

 

最初が肝心!

犬の歯周病を予防するために歯みがきは欠かせません。

初めて歯みがきをするとき、無理やりお口をあけて歯ブラシを入れてしまうと、

歯みがき=嫌なことをされる!とインプットされてしまい歯みがきが困難になってしまいます💦

なので、まずワンちゃんのお口の中を触っても大丈夫になるまで、ゆっくり時間をかけて

慣らす事から始めましょう🐶

 

デンタルケアの道のり!

STEP1 お口の周りを触られることに慣らしていく

最初はお口を触る練習から始めてみましょう。

指先で撫でる手の甲で撫でる手の平で撫でるといった感じで

少しずつ慣らしていきましょう!

少しでも触らせてくれたら、褒めておやつなどのご褒美をあげましょう✨

STEP2  お口の中を触られることを慣らしていく

STEP1ができるようになったらお口の中を触る練習をしていきましょう。

唇をめくり指先で歯や歯肉に触る(前歯や犬歯から始め、短時間で触る)→指を奥歯の方

へ入れる→歯の裏側を触ってみる

歯みがきジェルや歯みがきペーストを指につけて触ってみましょう!✨

STEP3 シート(ガーゼやコットンで代用可)ではみがきをしていく

ガーゼで歯を触ることにも慣らしてあげましょう

水に浸したり歯磨き剤をつけるなど濡れた状態にする→シートを指に巻きつけて歯茎

を傷めない程度にやさしく磨く!(前歯→徐々に奥歯→歯の裏側というように進めていく)

初めは口をめくり外側を磨いていき、慣れてきたら内側を磨いていきましょう✨

STEP4 歯ブラシを使って歯みがきをしていく

触ることに問題がなければ歯ブラシを使って磨いていきましょう

歯ブラシを使う前に!

臭いを嗅いだら褒める!

ペロっと舐めたら褒める!

お口に入れたら褒める!

というように歯ブラシそのものに慣れてもらう。

慣れてきたら歯ブラシを細かく動かしながら(歯を1本ずつ)優しく磨いていきましょう✨

※歯ブラシはヘッドが小さく毛が柔らかいタイプがおすすめ!(その子にあった歯ブラシを

選んであげる)

歯みがきの頻度!

毎日毎食後に磨いてあげるのが理想ですが、1日1回短時間でもいいので歯みがきをして

あげましょう。

難しければ最低でも3日に一度することで歯垢を取り除き、歯周病を予防することができますので、

できるときに、できる範囲で歯みがきをしてあげましょう✨

歯みがき代用品! 

歯みがきが難しい場合は、サプリメントやデンタルガムなど色々な種類のデンタルケア商品を

扱っていますのでその子にあったものを選んでケアしてあげましょうね!

分からないこと疑問に思ったことがあれば、気軽にスタッフまでお尋ねください!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

犬種の由来と気をつけたい病気vol.2

本格的にフィラリア予防シーズンに入りました。

お薬はもう飲ませ始めてますか??

最近はわんちゃんだけでなくねこちゃんもかかると言われてますので、しっかり予防していきたいですね🐶🐱

 

前回の続きで、「犬種の由来」と「気をつけたい病気」についてご紹介していきます。

(由来については諸説あるものやはっきりしないものがあります)

病気には先天性のものや体質で避けられないものなど様々あると思いますが、

ご家庭で少しでも予防・工夫できるようなものをピックアップしていきたいと思います。

 

●チワワ

~由来~

諸説いわれていますので代表的な2つの説をご紹介します。

1つはメキシコ北部にある「チワワ州」が原産であるという説、

もう1つは9世紀頃のメキシコの先住民が飼っていた「テチチ」という犬が祖先だったという説です。

どちらの説にしても、昔から人の傍にいた歴史のある犬種の1つになります。

~気をつけたい病気~

●膝蓋骨脱臼

前回参照。(プードルの気をつけたい病気)

●低血糖症

血液中の糖分が減少して起こる病気です。

そのまま放っておくと、ケイレンを起こし、命にかかわることもあります。

他の犬種に比べ体が小さいので、特に幼少期には気をつけたい病気の1つです。

お家でできることは、「しっかり食べている」か毎日チェックしていただくことです。

特に、子犬の時は、体重が日々増えているかどうか測っていただくことが大切です。

(体重が増えていないとフードの量が足りていない場合や吸収が上手くできていないことがあります)

元気がない時点で早めに病院に連れてきてもらうのがいいですが、

応急処置として砂糖水やガムシロップをお家で飲ませることもあります。

勿論、他の原因の場合もありますので、むやみに試さず、

食欲がない時(特に子犬の時は丸1日食べないと起こることもあります)は様子を見すぎず早めにご相談下さい。

また、元々食が細い場合や、グルメな子も食べなくなる前に、

お気軽に声をかけていただくと、フードの種類やあげ方などご相談させていただきたいです。

 

●柴

~由来~

諸説ありますので複数ご紹介していきます。

1つ目は「柴」は古語で「小さい」という意味をもつことからいわれている説。

2つ目は柴の赤褐色の毛色が枯れ柴に似ていることから呼ばれていた説。

3つ目は「柴藪」を上手にくぐり抜けて狩りを行っていたことからいわれている説。

どれも頷いてしまいそうな理由ですね。

~気をつけたい病気~

●認知症

人だけのように思えますが、柴は長生きさんが多いのでなりやすいといわれています。

昼夜逆転する、夜鳴きがひどい、トイレやごはんの場所がわからない、隅っこに入るとそこからでられない、

昔に比べて怒りやすくなった、または甘えるようになったなど症状は人と似ているところもあります。

残念ながら治ることはありませんが、進行をゆっくりすることや発症を遅らせることはできます。

人と同じで、「刺激」が少ないと進みやすいと言われているので、

・「お手」や「おすわり」などの覚えているコマンドをする

・足腰の無理のない距離の散歩(抱っこでも短距離でも外の色々なものの匂いを嗅がせたり、外の風にあたること)

・「ノーズワーク」という嗅覚を使った簡単な遊び

などを繰り返し行うことにより日常的に「刺激」を与えることができます。

特に、わんちゃんは「視覚」、「聴覚」、「嗅覚」のうち、個体差はありますが、

最後まで残っている機能が「嗅覚」といわれているので、色々なものの「匂い」を嗅がせたり、遊びに用いることはおすすめです。

しかし、認知症かと思えば、病気が隠れていることもありますので、自己判断は注意が必要です。

(例:粗相をする→認知症でトイレの場所がわからないor足が痛くてトイレまでたどり着けないor尿路系の病気で間に合わないなど)

普段と異なる行動や気になることがあればお気軽にご相談ください。

 

●シーズー

~由来~

中国で「小さな獅子」を意味する「獅子狗(シーズークゥ)」と呼ばれていたことからきているといわれています。

元々は、魔除けのために獅子のような犬を作りたいという目的があり、

長い年月をかけて、ラサ・アプソとペキニーズを交配させて今の形の「シーズー」が誕生しました。

「獅子」は中国では神聖な動物とされており、名の通りとても大切にされていました。

~気をつけたい病気~

●角膜炎

角膜に炎症が起こる病気です。

他の犬種に比べ、目の大きいシーズーはなりやすいといわれています。

ほこりや細菌など避けられないこともありますが、目にかからないように毛をカットあるいは結んだり、

草ムラに入らないようにするなど普段の生活で気をつけれることもあります。

目を細めている、涙や目ヤニがでる、充血しているなど症状がありましたら、早めにご相談ください。

●外耳炎

垂れ耳で、耳の中に多く毛が生える犬種の1つであるシーズーは気をつけたい病気の1つです。

原因はさまざまで、元々の構造に問題があることもあれば、アトピーや食物などのアレルギー体質、耳ダニの寄生、腫瘍などあります。

お家では動物用の耳洗浄液をコットンなどに湿らせ耳の入口近くを軽く拭くことがケアに繋がります。

綿棒などで奥まで掃除をすることもありますが、最近は逆に汚れを奥まで押し込んでしまう可能性があるといわれているため、

ご自宅でされるのはあまりおすすめできません。

また、耳の毛も抜き方により、逆に炎症を起こしてしまうこともあるので、注意が必要です。

耳を手足でかく、床にこすりつける、頭を振る、奥の方まで汚れがある、耳が臭うなど症状がある場合は、

治療薬が必要なことがありますので、ご相談下さい。

 

 

2回に渡りご紹介してきましたがいかがでしたか?

お家のわんちゃん、ねこちゃんはいらっしゃいましたか??

また機会があれば、他の犬種もご紹介していきたいと思います。

 

以上、AHTの阿部でした。

犬のワクチンについて🐕💉

動物看護師の新居です。

4月にはいり、暖かい季節になってきましたが、朝方や夜はまだまだ肌寒いですね。

季節の変わり目ということもあり、体調不良の子が来院することが多くなってきました。

今一度、わんちゃん、ねこちゃんの様子をよく観察して頂き、何か少しでも様子がおかしいと思われたらご相談いただけたらと思います。

 

さて、前回猫のワクチンについてお話しをさせていただきました。

今回は、わんちゃんのワクチンで予防できる感染症についてお話ししていきたいと思います。

 

〇犬ジステンパー

感染すると、高熱、目ヤニ、鼻水、嘔吐下痢を起こします。

病気が進むと神経系が侵され、麻痺などの後遺症が残る場合があります。

死亡率の高い感染症です。

 

〇犬パルボウイルス感染症

感染した犬の便や嘔吐物によって感染します。

激しい嘔吐下痢を起こし、食欲低下や急激に衰弱します。

重症になると、脱水症状になり、短時間で亡くなることがあります。死亡率の高い病気です。

 

〇犬伝染性肝炎

「犬アデノウイルスI型」の感染によっておこる伝染病です。

感染すると、発熱、腹痛、嘔吐下痢がみられます。

生後1年未満の子犬が感染すると、症状を示すことなく突然死することがあります。

 

〇犬伝染性喉頭気管炎

「犬アデノウイルスII型」の感染によっておこる伝染病です。

くしゃみや咳などの風邪の症状がでてきます。

犬アデノウイルスⅠ型(犬伝染性肝炎)よりも軽症で、致死率は低いです。

 

〇犬パラインフルエンザウイルス感染症

別名「ケンネルコフ」とも呼ばれてます。

鼻水や咳、発熱などの風邪のような症状がでます。

単独での感染では致死率は高くありませんが、他の感染症との複合感染で症状が重くなることがあります。

 

〇犬コロナウイルス感染症

感染した犬の便を舐めたりすることで感染します。

成犬の場合、軽度の胃腸炎ですむことが多いですが、他の感染症との複合感染で重篤になることがあります。

子犬の場合は、嘔吐と重度の水様性下痢を引き起こします。

 

〇犬レプトスピラ症

「レプトスピラ」という細菌に感染することで、発症します。

レプトスピラに感染しているネズミなどの野生動物の尿や、その尿から汚染された水や土を介して皮膚や口から感染することが分かってます。

感染すると、発熱や嘔吐、脱水、出血などを引き起こします。重症化すると亡くなることもあります。

レプトスピラには、いくつかの型があります。カニコーラ型、イクテロヘモラジー型、グリッポチフォーサ型、ポモナ型をワクチンで予防できます。

レプトスピラ症は、人獣共通感染症といい犬だけではなく人にも感染することがあります。

 

当院では「6種」「7種」「10種」を取り扱っています。

「6種」では、犬ジステンパー、犬パルボウイルス感染症、犬伝染性肝炎、犬伝染性喉頭気管炎、犬パラインフルエンザウイルス感染症、犬コロナウイルス感染症の予防ができます。

「7種」では、犬ジステンパー、犬パルボウイルス感染症、犬伝染性肝炎、犬伝染性喉頭気管炎、犬パラインフルエンザウイルス感染症、レプトスピラ・カニコーラ、レプトスピラ・イクテロヘモラジーを予防できます。

「10種」では、「6種」+レプトスピラ・カニコーラ、レプトスピラ・イクテロヘモラジー、レプトスピラ・グリッポチフォーサ、レプトスピラ・ポモナを予防できます。

 

ワクチンの事で、気になる点があればご相談いただければと思います。

 

皮膚の病気について

3月に入り少し暖かくなってきました。いつの間にかもう春ですね。

今回は春先になりやすい皮膚病について書いていこうと思います。

寒い時期を乗り越え春になると植物の動きは活発になります。

花粉症の方はつらい時期になりますね

人にもつらい花粉ですが、わんちゃんねこちゃんにも関わることもあります。

 

花粉は動物のアトピーを引き起こす原因になることがあります。

アトピーとは3つあるうちのアレルギー性皮膚炎の一つで

環境中にあるハウスダストや花粉などのような抗原に対し

アレルギー反応が皮膚の症状で出るものです。

 

花粉が皮膚につくことにより、かゆみや皮膚炎を引き起こします。

花粉によるアトピーを持っている子は毎年春になる度に皮膚が敏感になり

かゆみが強くなったりアトピーが悪化したりする子がいます。

 

アトピーがひどくなる前にできるだけ対策をしましょう。

まずはわんちゃんねこちゃんがかゆがっていたり皮膚が赤くなっていたり

皮膚の症状には春になるとノミなどに噛まれてぶつぶつができる皮膚病など

様々な皮膚病が存在しますので獣医さんに診てもらい診断してもらいましょう。

 

アトピーだった場合は

わんちゃんねこちゃんの生活環境を清潔にするのはもちろんですが

アレルギー物質による皮膚の刺激を減らすため体を洗ってあげましょう。

お湯が熱すぎると血行が良くなりすぎ、かゆみを誘発するので

シャンプーの時にぬるま湯で洗い、乾かすときに保湿剤をしっかり塗ることで

皮膚にバリアを作ることができます。

その後は半乾きにならないようにドライヤーを近づけ過ぎず

ブラッシングで毛玉など古い毛を取り除きながら乾かしましょう。

 

保湿剤やシャンプーは何でもいいわけではなく

その子の皮膚にあったものを選ぶためにも獣医さんと相談しましょう。

当院は皮膚に関するシャンプーを取り扱っておりますので気軽にお聞きください。

 

だんだん暑さも増してきますので飼い主様もわんちゃんねこちゃんも

熱中症や脱水にも気を付けてくださいね。以上看護師兼トリマーの藤田でした。