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わんちゃん、ねこちゃんのワクチンアレルギー
AHTの新居です。
9月にはいり、日中はまだまだ暑いですが、朝方や夜は少しずつではありますが、気温も下がり秋も間近ですね!
秋といえば「スポーツの秋」や「芸術の秋」、「読書の秋」と色々ありますが、やはり自分は「食欲の秋」です🍁
秋にはたくさんの美味しい旬な食材があり、今年の秋は「食欲の秋」を楽しみたいと思います!🍇🌰
さて、話は変わりますが前回わんちゃんとねこちゃんの混合ワクチンについてお話しさせていただきました。
今回は、ワクチン接種後に誰にでも起こりうる「ワクチンアレルギー」についてお話ししたいと思います!!
「去年はワクチン全然大丈夫だったから、今年も大丈夫」とは言い切れません。
ワクチンアレルギーは、いつ起きるかは分かりません!
ワクチンアレルギーが出たときに、迅速な対応が求められます。
どんな症状がでるのか、知っておくだけでもかなり対応が変わってくると思います。
~ワクチンアレルギーとは?~
ワクチンの中に含まれている、牛由来のタンパク質に反応して症状がでると言われてます。
ワクチンアレルギーには、接種後すぐに症状がでる「即時型」(アナフィラキシーショック)と接種からしばらく経ってからでる「遅延型」の2つに分けられます。
~即時型(アナフィラキシーショック)のアレルギー反応~
ワクチン接種から数分~数時間で主に
●けいれん
●呼吸困難
●低血圧
●虚脱(ぐったり)
●尿失禁
●チアノーゼ
などの症状がでます。
早急に対応しないと命に関わることがあります。
~遅延型のアレルギー反応~
ワクチン接種から数時間~数日で主に
●顔や目の周りの腫れ(ムーンフェイス)
●皮膚の湿疹
●発熱
●注射した部位が腫れる、痛がる
●元気、食欲の低下
●嘔吐、下痢
などの症状がでます。
~ワクチンアレルギーの対策~
過去にワクチンアレルギーを起こしたことがある場合は、ワクチンを打つ前にアレルギーを抑えるお薬を注射します。
また、抗体検査をして、抗体が充分にあれば接種せず、抗体がなければ接種するといった選択をとる事もできます。
ワクチンの種類を変えることも1つです。
アレルギーを起こしたことがなくても以下の点には注意しましょう。
①ワクチン接種日は、体調の良い日を選びましょう。
②できるだけ午前中にワクチン接種をしましょう。(アレルギー反応が出た時に対応しやすいため)
③接種後2~3日はシャンプーや激しい運動を避けましょう。(体温が上昇するとアレルギーが出やすくなるため)
④接種後は、体調の変化を注意深く観察しましょう。
いかがだったでしょうか?
ワクチンアレルギーはとても恐いですが、ワクチンはわんちゃん、ねこちゃんの健康を守る上で大切な予防です。
ワクチンの事で気になる事がありましたら、お気軽にご相談ください。
夏のやけどについて
8月に入り夏真っ盛りな時期になりました
梅雨明けしたはずが降ったり降らなかったりして
日によって温度差が激しいので体調には気を付けてくださいね。
夏になると私たちが歩くアスファルトの温度は60℃も上がる事があります。
人も60℃のものに約一分間、接触していただけでやけどをするので
犬や猫はその熱い道路を裸足で歩くため簡単にやけどしてしまいます。
日が落ちてから散歩に行く方も多いですが
熱された道路は温度が下がりにくく、マンホールや雨水を通す格子などの
鉄でできたものは冷めにくいものがあります。
散歩に行くときは肉球をやけどさせないために
アスファルトが熱を持っていないか
飼い主様の手で地面を触って温度を確認してから行きましょう。
今は散歩用に犬猫用の散歩靴が売られてますので
嫌がらないのであれば検討してみてもいいかもしれません。
また散歩する時はできるだけ熱くない芝生などや草の上を歩くのもいいですが
ノミダニなど蚊に注意し予防薬など対策はきちんとしましょう。
予防薬は当院でも売っていますのでご相談ください。
以上AHT兼トリマーの藤田でした。
犬の歯周病パート2(デンタルケアーまでの道のり)🐕
AHTの上田です!今年の梅雨はあまり雨も降らず、梅雨明けしちゃいましたね💦
これからの暑さを考えるととても怖いです(@_@)
飼い主さんもペットちゃんたちも体調管理には気をつけて、この暑い夏を乗り切って
いきましょうね✨
さて、前回に歯周病のお話しをさせていただきましたが、今回はデンタルケアについて
お話しさせていただきます。
これから歯みがきに挑戦しようと思っている飼い主さんに、参考にしていただけたら
と思います!
最初が肝心!
犬の歯周病を予防するために歯みがきは欠かせません。
初めて歯みがきをするとき、無理やりお口をあけて歯ブラシを入れてしまうと、
歯みがき=嫌なことをされる!とインプットされてしまい歯みがきが困難になってしまいます💦
なので、まずワンちゃんのお口の中を触っても大丈夫になるまで、ゆっくり時間をかけて
慣らす事から始めましょう🐶
デンタルケアの道のり!
STEP1 お口の周りを触られることに慣らしていく
最初はお口を触る練習から始めてみましょう。
指先で撫でる→手の甲で撫でる→手の平で撫でるといった感じで
少しずつ慣らしていきましょう!
少しでも触らせてくれたら、褒めておやつなどのご褒美をあげましょう✨
STEP2 お口の中を触られることを慣らしていく
STEP1ができるようになったらお口の中を触る練習をしていきましょう。
唇をめくり指先で歯や歯肉に触る(前歯や犬歯から始め、短時間で触る)→指を奥歯の方
へ入れる→歯の裏側を触ってみる
歯みがきジェルや歯みがきペーストを指につけて触ってみましょう!✨
STEP3 シート(ガーゼやコットンで代用可)ではみがきをしていく
ガーゼで歯を触ることにも慣らしてあげましょう
水に浸したり歯磨き剤をつけるなど濡れた状態にする→シートを指に巻きつけて歯茎
を傷めない程度にやさしく磨く!(前歯→徐々に奥歯→歯の裏側というように進めていく)
初めは口をめくり外側を磨いていき、慣れてきたら内側を磨いていきましょう✨
STEP4 歯ブラシを使って歯みがきをしていく
触ることに問題がなければ歯ブラシを使って磨いていきましょう
歯ブラシを使う前に!
臭いを嗅いだら褒める!
ペロっと舐めたら褒める!
お口に入れたら褒める!
というように歯ブラシそのものに慣れてもらう。
慣れてきたら歯ブラシを細かく動かしながら(歯を1本ずつ)優しく磨いていきましょう✨
※歯ブラシはヘッドが小さく毛が柔らかいタイプがおすすめ!(その子にあった歯ブラシを
選んであげる)
歯みがきの頻度!
毎日毎食後に磨いてあげるのが理想ですが、1日1回短時間でもいいので歯みがきをして
あげましょう。
難しければ最低でも3日に一度することで歯垢を取り除き、歯周病を予防することができますので、
できるときに、できる範囲で歯みがきをしてあげましょう✨
歯みがき代用品!
歯みがきが難しい場合は、サプリメントやデンタルガムなど色々な種類のデンタルケア商品を
扱っていますのでその子にあったものを選んでケアしてあげましょうね!
分からないこと疑問に思ったことがあれば、気軽にスタッフまでお尋ねください!
犬種の由来と気をつけたい病気vol.2
本格的にフィラリア予防シーズンに入りました。
お薬はもう飲ませ始めてますか??
最近はわんちゃんだけでなくねこちゃんもかかると言われてますので、しっかり予防していきたいですね🐶🐱
前回の続きで、「犬種の由来」と「気をつけたい病気」についてご紹介していきます。
(由来については諸説あるものやはっきりしないものがあります)
病気には先天性のものや体質で避けられないものなど様々あると思いますが、
ご家庭で少しでも予防・工夫できるようなものをピックアップしていきたいと思います。
●チワワ
~由来~
諸説いわれていますので代表的な2つの説をご紹介します。
1つはメキシコ北部にある「チワワ州」が原産であるという説、
もう1つは9世紀頃のメキシコの先住民が飼っていた「テチチ」という犬が祖先だったという説です。
どちらの説にしても、昔から人の傍にいた歴史のある犬種の1つになります。
~気をつけたい病気~
●膝蓋骨脱臼
前回参照。(プードルの気をつけたい病気)
●低血糖症
血液中の糖分が減少して起こる病気です。
そのまま放っておくと、ケイレンを起こし、命にかかわることもあります。
他の犬種に比べ体が小さいので、特に幼少期には気をつけたい病気の1つです。
お家でできることは、「しっかり食べている」か毎日チェックしていただくことです。
特に、子犬の時は、体重が日々増えているかどうか測っていただくことが大切です。
(体重が増えていないとフードの量が足りていない場合や吸収が上手くできていないことがあります)
元気がない時点で早めに病院に連れてきてもらうのがいいですが、
応急処置として砂糖水やガムシロップをお家で飲ませることもあります。
勿論、他の原因の場合もありますので、むやみに試さず、
食欲がない時(特に子犬の時は丸1日食べないと起こることもあります)は様子を見すぎず早めにご相談下さい。
また、元々食が細い場合や、グルメな子も食べなくなる前に、
お気軽に声をかけていただくと、フードの種類やあげ方などご相談させていただきたいです。
●柴
~由来~
諸説ありますので複数ご紹介していきます。
1つ目は「柴」は古語で「小さい」という意味をもつことからいわれている説。
2つ目は柴の赤褐色の毛色が枯れ柴に似ていることから呼ばれていた説。
3つ目は「柴藪」を上手にくぐり抜けて狩りを行っていたことからいわれている説。
どれも頷いてしまいそうな理由ですね。
~気をつけたい病気~
●認知症
人だけのように思えますが、柴は長生きさんが多いのでなりやすいといわれています。
昼夜逆転する、夜鳴きがひどい、トイレやごはんの場所がわからない、隅っこに入るとそこからでられない、
昔に比べて怒りやすくなった、または甘えるようになったなど症状は人と似ているところもあります。
残念ながら治ることはありませんが、進行をゆっくりすることや発症を遅らせることはできます。
人と同じで、「刺激」が少ないと進みやすいと言われているので、
・「お手」や「おすわり」などの覚えているコマンドをする
・足腰の無理のない距離の散歩(抱っこでも短距離でも外の色々なものの匂いを嗅がせたり、外の風にあたること)
・「ノーズワーク」という嗅覚を使った簡単な遊び
などを繰り返し行うことにより日常的に「刺激」を与えることができます。
特に、わんちゃんは「視覚」、「聴覚」、「嗅覚」のうち、個体差はありますが、
最後まで残っている機能が「嗅覚」といわれているので、色々なものの「匂い」を嗅がせたり、遊びに用いることはおすすめです。
しかし、認知症かと思えば、病気が隠れていることもありますので、自己判断は注意が必要です。
(例:粗相をする→認知症でトイレの場所がわからないor足が痛くてトイレまでたどり着けないor尿路系の病気で間に合わないなど)
普段と異なる行動や気になることがあればお気軽にご相談ください。
●シーズー
~由来~
中国で「小さな獅子」を意味する「獅子狗(シーズークゥ)」と呼ばれていたことからきているといわれています。
元々は、魔除けのために獅子のような犬を作りたいという目的があり、
長い年月をかけて、ラサ・アプソとペキニーズを交配させて今の形の「シーズー」が誕生しました。
「獅子」は中国では神聖な動物とされており、名の通りとても大切にされていました。
~気をつけたい病気~
●角膜炎
角膜に炎症が起こる病気です。
他の犬種に比べ、目の大きいシーズーはなりやすいといわれています。
ほこりや細菌など避けられないこともありますが、目にかからないように毛をカットあるいは結んだり、
草ムラに入らないようにするなど普段の生活で気をつけれることもあります。
目を細めている、涙や目ヤニがでる、充血しているなど症状がありましたら、早めにご相談ください。
●外耳炎
垂れ耳で、耳の中に多く毛が生える犬種の1つであるシーズーは気をつけたい病気の1つです。
原因はさまざまで、元々の構造に問題があることもあれば、アトピーや食物などのアレルギー体質、耳ダニの寄生、腫瘍などあります。
お家では動物用の耳洗浄液をコットンなどに湿らせ耳の入口近くを軽く拭くことがケアに繋がります。
綿棒などで奥まで掃除をすることもありますが、最近は逆に汚れを奥まで押し込んでしまう可能性があるといわれているため、
ご自宅でされるのはあまりおすすめできません。
また、耳の毛も抜き方により、逆に炎症を起こしてしまうこともあるので、注意が必要です。
耳を手足でかく、床にこすりつける、頭を振る、奥の方まで汚れがある、耳が臭うなど症状がある場合は、
治療薬が必要なことがありますので、ご相談下さい。
2回に渡りご紹介してきましたがいかがでしたか?
お家のわんちゃん、ねこちゃんはいらっしゃいましたか??
また機会があれば、他の犬種もご紹介していきたいと思います。
以上、AHTの阿部でした。
