新着情報NEWS
ペットと防災
こんにちは!
動物看護師の魚﨑です。
あっという間に夏が過ぎましたが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
ここ最近は昼間は暑いですが、朝晩が涼しいので秋らしくなってきましたね🍠
季節の変わり目は人もペットも体調を崩しやすいので、暖かくして過ごしてくださいね。
突然ですが、毎年9月1日は「防災の日」で、9月1日から1週間は「防災週間」とされます。
この期間中には、各地域でさまざまな防災関連の行事が行われるところもあるそうです。
日本は地震や台風、津波、豪雨などの災害が発生しやすい国です。
災害から身を守るため備えをしておくことはとても大切です。
先日は台風もきて、ここ数年、地震や豪雨といった自然災害の激しさや頻度が増してきているように感じています🌊
と、いうことで!今回は「ペットの防災」について一緒に考えていこうと思います。
2018年9月に環境省がペットの飼い主様向けの災害対策ガイドライン「災害、あなたとペットは大丈夫?」を公表していることはご存知でしょうか?
その中では、ペットを守るためには飼い主様がペットと一緒に避難する「同行避難」が重要だと明記されています。
しかし、実際にペットに関する防災対策をしている飼い主様は意外と少ないそうです。
そもそも、「同行避難」とは何なのでしょうか?
実は私、今回初めて同行避難という言葉を正しく理解しました💦
「同行避難」とはペットと一緒に避難所まで行くことまで。
避難所に着くと、人は人専用の部屋、ペットはペット専用の部屋もしくは屋外の区画が割り当てられて過ごすことが多いのが現状だそうです。
私が最初に想像していた、ペットと一緒に避難所の同じ空間で過ごせることは「同伴避難」というそうです。
避難所によっては動物の受け入れは行っていない場所もあります。
また、避難所に同行できるペットの種類が限られている場所もあります。
犬、猫、小鳥、小型げっ歯類などの一般的なペット以外は受け入れが出来ないことがあります。
こういった動物を飼う場合やストレスに弱い動物や特殊な環境や餌が必要な動物を飼う場合には万が一に備え、預かり先を確保しておかなければなりません。
ぜひ、近くにある避難所が動物の受け入れを行っているかどうか、同伴避難ができるかどうかを調べてみてください。
日本では、災害の種類や大きさ、状況にもよりますが、救助物資は人間用が優先されて動物用はなかなか入ってこないのが現状です。
そのため、日頃から意識して準備しておくことが不可欠です。
災害発生時に慌てないためにいくつかポイントをあげますので参考にしていただければ幸いです。
◇事前確認◇
●避難場所・経路・方法
●家族間の連絡方法
●人とペットの住まいの安全
●避難時に持っていくもの
◇防災用品◇
●フード(療法食の場合は療法食)、水と食器
●常備薬
●トイレ用品、可能であればおもちゃ
●首輪、リード(可能であれば予備も)
●ケージやキャリーバッグ(修繕・補強用としてガムテープもあるといいです)
●ペットの身元がわかるもの(鑑札、予防注射済票、迷子札、マイクロチップ、写真など)
特にフード、常備薬は災害時には入手が難しくなります。
フード、飲水、常備薬は、7日分以上は用意しておくといいですが、最低でも3日分は用意しておきましょう。
賞味期限には注意してください!
ケージやキャリーバッグは1頭につき1つ必要ですので多頭飼いの飼い主様は気をつけてください。
季節によって防寒や防暑グッズも準備できればより良いと思います。
ペットの健康記録(ワクチンの接種状況や既往歴等)がわかるものがあれば診察時や一時預かり時に役立ちます。
万が一ペットと離れ離れになってしまった時のために身元の分かるものを身につけさせておきましょう。(狂犬病の鑑札、済票、迷子札、マイクロチップ等)
はぐれた際飼い主様の特定に役立ちます。
ワンちゃんの場合は鑑札と予防注射済票を着けていると思いますが、迷子札と、マイクロチップの装着もおすすめします。
迷子札等は見てすぐに分かりますが外れてしまうリスクが高いため、マイクロチップも装着しておくと飼い主様の元に戻ってこられる確率が上がります。
◇健康管理◇
避難所では多くの見知らぬ人や動物との共同生活になります。
感染症予防やペットの健康を守るために日頃から狂犬病予防注射や混合ワクチンの接種、ノミダニの予防をしておくことが大切です。
◇しつけ◇
災害時にはパニックになる子もいます。
緊急時速やかに避難するため、他の避難者や避難動物との間にトラブルを起こさないように基本的なしつけを身に着けておきましょう。
🐶ワンちゃんの場合🐶
●「マテ」「フセ」「オスワリ」などの基本的な号令に従う
●ケージやキャリーバッグに嫌がらずに入れる
●トイレは決められた場所でする
●無駄吠えをしない
●他人や他の動物を怖がらない
普段お家でならできることも、避難所ではパニックになり出来なくなる子もいます。普段から興奮したら飼い主様の声掛けで落ち着けるようにしておくことも大切です。
🐱猫ちゃんの場合🐱
●ケージやキャリーバックに嫌がらずに入れる
●トイレは決められた場所でする
●他人や他の動物を怖がらない
特に猫ちゃんの場合は難しいと思います。
飼い主様の指示を聞くことはなかなかできないと思います。
しかし、ネコちゃんの場合は飛び出して行方不明になるケースが多いです。
少なくとも知らない人や動物がいても極端にパニック状態にならないように、普段から定期的に動物病院に通うなどで他人や他の動物に慣れさせるようにしておきましょう。
とは言ったものの、しつけ等はなかなか難しいと思いますし、避難する際にもすべてを持っていくというのは難しいと思いますが、
防災について考えるいいきっかけになればいいなと思います。
しつけや健康管理でお困りごとがありましたらお気軽にお声がけください!
開院2周年迎えました🎉✨
動物看護師の上田です!
梅雨が明け、夏も終わりに近づき、秋が訪れようと
していますね✨
まだまだ暑い日が続いていますが、飼い主さんも
ペットちゃんたちも体調を崩してないでしょうか?
室内の温度調整(エアコンを24℃~26℃)や、
こまめに水分補給をしたり、散歩の時間帯などに
注意しながら、くれぐれも熱中症には十分気をつけて
ください(>_<)💦
さて、2019年8月に開院し、飼い主さんにはいろいろ
ご迷惑をおかけする事も多々ありましたが、おかげで無事
2年を迎えることができました!🎉
ありがとうございます(≧▽≦)😁
そして、先日飼い主さんからバルーンアートとお花
🌻のプレゼントをいただきました。🙌
可愛いワンちゃん、ネコちゃんのバルーンを待合室に
飾っていますので、是非立ち寄った際にはご覧ください!
これからもよろしくお願いします。😁

わんちゃん、ねこちゃんの老化
湿度も高く、暑い日が続いていますね。
私は最近「シニア」について勉強することが多いので今回は「老化」についてお話したいと思います。
近年わんちゃんは約14歳、ねこちゃんは約15歳と平均寿命ものびています。
人の65歳に🐶🐱を例えると小型、中型のわんちゃんとねこちゃんは約12歳、大型のわんちゃんは約8~9歳といわれています。
ほとんどのシニア用フードが7歳位から設定されているのを考慮すると、7歳辺りから「初老期」、12歳辺りから老化が本格化する「高齢期」といえるのではないでしょうか。
ということは…なんとわんちゃん、ねこちゃんの一生の半分は「シニア」といえます!
しかし人でも差があるように同じ年齢でもシニアと思えない位元気な子も勿論います。
そこでわんちゃん、ねこちゃんの「老化」と聞いてどんな症状(状態)を思い浮かべますか???
足腰が弱くなる、耳が遠くなる、認知症になる…よくお聞きする症状の1つです。
わんちゃんは大きく5つ、ねこちゃんは7つに分けてご紹介していきますね。
🐕わんちゃん🐕
●見当識障害
例:壁の前でぼんやり立ち尽くす、通り抜けられない場所でぶつかる、知っている場所で迷子になる、親しい人や動物がわからなくなる etc
●人や動物との関わり方の変化
例:以前できていた留守番ができなくなる、異常に甘えてくる、怒りっぽくなる etc
●睡眠の変化
例:昼夜逆転する、1回の睡眠が短くなる etc
●学習したことを忘れる
例:トイレの場所がわからなくなる、「お手」などの合図に反応しなくなる etc
●活動性の変化
例:ウロウロと歩きまわる、同じところをグルグルまわる、寝てばかりいる、刺激に対する反応が鈍くなる etc
🐈ねこちゃん🐈
●過剰に鳴く
例:夜鳴きが増える、混乱したように鳴く etc
●社会的関わりの変化
例:家族との交流が減る、異常に甘えてくる、怒りっぽくなる etc
●不適切な場所での排泄
例:トイレでない場所での排泄、トイレの場所がわからない etc
●見当障害
例:部屋の隅や家具の裏に入り込む、ぼんやり1点を見つめる etc
●活動性の変化
例:徘徊する、グルーミングをしなくなる etc
●学習したことを忘れる
例:ごはんを食べたことを忘れておねだりを繰り返す、トイレやおもちゃの場所を忘れる etc
これはほんの一部ですがわかりやすいものからわかりにくいものまで様々な症状があります。
おうちのわんちゃん、ねこちゃんはいかがですか??
「うちの子ちょっとボケてきたんよ」「もう年やけんねぇ」
シニア世代のわんちゃん、ねこちゃんのご家族とお話をしているとよくお聞きします。
ただ老化と思っていても、そこに病気が隠れていることもあります。
例えば、「トイレを失敗する」のは認知症でトイレの場所がわからないこともあれば、膀胱炎でトイレが間に合わないこと、関節炎でトイレまでたどり着けないこともあります。
「年だから仕方ない」「こんなこと話してもしょうがない…」
そんなことはありません!
勿論病気のこともですが日常であった変化や気になっていることどんな些細なことでもお話いただくと嬉しいです。
以上、看護師の阿部でした。
避妊、去勢手術のメリット&デメリット
動物看護師の新居です。
今年は梅雨入りも早く、じめじめしたり暑かったりと体調管理が難しい季節になってきました。
お家でのワンちゃん、ネコちゃんの体調はいかがでしょうか。
少しでも体調の変化がありましたら、お気軽に病院の方までご相談ください。
1月頃からパピークラスのお手伝いをさせていただいています。まだまだ勉強中ですが、ワンちゃんと飼い主さんの力になれるように日々頑張っていきます。
パピークラスに参加してて思ったのが、「避妊、去勢」についてよく聞かれることが多い印象をうけました。
なので今回は避妊、去勢手術のメリット、デメリットについてお話ししたいと思います。
〇避妊、去勢のメリット
①病気の予防
メスは、子宮に細菌が侵入し膿がたまる「子宮蓄膿症」の予防や早期に手術をすると「乳腺腫瘍」の発症率が低くなります。
乳腺腫瘍は、初回発情前に避妊をすると発生率がかなり低くなり、初回発情後で約10%以下、2回目以降では約25%となります。
また、犬では50%が、猫では90%が悪性になると言われています。
オスですと前立腺肥大や会陰ヘルニア、精巣腫瘍の予防ができます。
②問題行動の減少
性ホルモンが原因で起きる問題行動が減ります。
オスだとメスの発情を感じたら遠吠えをしたり、脱走してメスのところへ行こうとします。
メスの取り合いでオス同士で喧嘩をするかもしれません。
去勢をすることで緩和することができます。
メスはそわそわし、落ち着きがなく手術をすることで性的なストレスが軽減されます。
③望まない妊娠を防ぐ
交配させる予定がなかったとしても、室外に飼っている子だと知らないうちに他の犬が侵入して交配、妊娠する可能性があります。
〇避妊、去勢のデメリット
①術後太りやすくなる
性的な活動がなくなるため、基礎代謝が下がります。そのため、太りやすくなると言われてます。
当院では、避妊、去勢術後に太らせないためのフードを取り扱っています。
ロイヤルカナンの「ニュータードケア」で、低カロリーで食物繊維が配合されるため満腹感が得られ肥満防止につながります。
また、尿石にも配慮しています。ストルバイトやシュウ酸カルシウムのケアのため、ミネラルを調整しています。
②全身麻酔のリスク
避妊去勢手術は全身麻酔で行っています。安全性が高くなっていますが、100%安全とは言い切れません。
手術前には術前検査(血液検査やエコー検査など)を必ず行い、麻酔をかけても大丈夫か確認を行います。
いかがだったでしょうか?
当院では飼い主さん向けの避妊、去勢のパンフレットをご用意しています。
手術をお考えの方、迷われている方などお気軽にご相談ください。
