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ゴールデンウィーク診察時間のお知らせ(再掲載)
5月4日(火)~5月6日(木)は休診とさせていただきます。
尚、5月3日(月)、5月7日(金)は通常診察となります。
お薬・フードなどゴールデンウィークにかけてなくなりそうな方は、お早めにご連絡をください。
ご迷惑をお掛けしますが、よろしくお願いいたします。
体重管理 ~肥満について~
こんにちは!
動物看護師の魚崎です。
動物病院は春の予防シーズン真っ只中で忙しい日々が続いております🌸
皆さまにはご迷惑をおかけしておりますが、コロナ対策として車で待っていただく、待ち時間短縮のため事前に予約をしていただく等ご協力していただきありがとうございます。
予防シーズンということで久しぶりにワンちゃん、ネコちゃんの体重を測るという方も多く、
「うちの子って痩せてますか?太ってますか?」という体重や体形に関するご質問をお受けすることがよくあります。
実は!動物病院に来院するワンちゃんの約50%以上、ネコちゃんでは約45%以上が肥満または太りすぎといわれているそうです。
当院ではワクチンや病気の来院のたびに体重を記録していますが、毎年順調に体重を増やしている子も発見することもあります。
と、いうことで!今回は「肥満」についてご紹介したいと思います。
・肥満とは?
一般的にワンちゃんでは理想体重(※)の15%以上、ネコちゃんでは20%以上重い状態が「肥満」といわれています。
(※ワンちゃんネコちゃんは1歳の頃の体重が理想体重といわれていますが、大型種など種類によって異なる場合がありますので、わからないときは相談してください)
特にワンちゃんは食いしん坊です。犬の祖先であるオオカミは群れで行動し、リーダーがまず食事をし、それ以外の子は残ったものを競争で食べていました🐺
その名残で食べられるときに食べられるだけ食べてしまうのです🍖
そのため、いつでもご飯を食べられるようにしていたり、欲しがるからといってご飯やおやつをあげている場合は要注意です。
太りやすいワンちゃんは特に飼い主さんの管理が必要になるのです。
・肥満の要因は?
肥満の要因は様々です。
●食べ物の与えすぎ
肥満の要因No1!喜ぶからといって、ついつい与えてしまう気持ちもわかりますが、高カロリーの食事をたくさん食べると体重は増加します。
永く健康で一緒に過ごすためにも飼い主さんがしっかり管理してあげましょう。
●避妊・去勢
手術をした後はホルモンバランスの変化によって、肥満になるリスクは2倍になるといわれています。
●運動量の減少
運動量の少ないワンちゃんネコちゃんは、身体に必要なエネルギー量が減少し、太る傾向があります。
●年齢
年齢を重ねるごとにワンちゃんネコちゃんの基礎代謝が低下し必要とするエネルギー量も少なくなります。
・肥満による症状
ちょっとぽっちゃりの方が可愛いと思う方もいらっしゃると思いますが、実は肥満が進行すると様々な病気にかかったり、悪化したりする可能性が高くなります。
高齢になると特に危険で、命に係わる重病が起こりやすくなります。
普段は症状が現れていなくても、気づかないうちに健康に影響を与えている場合もあります。
さらに、肥満の子は適正体重の子に比べて以下の病気にかかりやすくなる可能性があります。
簡単にご説明していきます!
●心臓血管系疾患
身体全体に血液を送ろうとするため、肥満によって心臓の働きは今まで以上に活発にならなければなりません。
そうすると、心臓に負担がかかり、呼吸が苦しくなり、疲れやすくなったり、呼吸困難になる場合もあります。
●靭帯・関節・骨疾患
体重が増えることにより、その身体を支えている「関節」にも負担がかかることになります。
関節に痛みがでたり、椎間板ヘルニアも肥満が原因でなることがあります。
●皮膚疾患
肥満になることで皮膚の免疫力が低下し、今まで以上に皮膚疾患にかかりやすくなります。
●腫瘍
肥満により、癌による死亡リスクも上がります。
●糖尿病
肥満になると、細胞に糖が取り込まれにくくなったり、食べすぎで糖の摂取量が過剰になったりするため、糖尿病の発症率を高めます。
●尿石症
ネコちゃんの場合、尿石症のリスクが肥満によって高くなります。あまり運動をしなくなり、飲水量が減ることで尿が濃くなり、尿石ができやすくなってしまうのです。
また、肥満になることで麻酔時のリスクがとても高くなります!
肥満で蓄えられた脂肪組織に麻酔薬が吸収されてしまうため、麻酔の効果が通常に比べて悪くなり、麻酔を多量に投与しなければなりません。
術後も麻酔からさめにくくなり、身体に負担をかけてしまいます。
このように肥満は様々な病気を引き起こすだけでなく、その病気を治すための手術の麻酔にまでも影響を及ぼしてしまうのです。
・減量はどうすればいいの?
ワンちゃんネコちゃんは運動でカロリーの消費量を増やすのはなかなか難しく、ダイエットのメインとなるのが、食事療法です。
ただ量を減らすだけでは栄養不足になる危険もあります。
そのため、一日にどれくらいのカロリーを摂取しているか、飼い主様自身で把握し、バランスよく栄養を摂取した上で量を調整していく必要があります。
必要以上にご飯やおやつを与えないことも重要となります。
お母さん一人だけ減量に取り組んでいても、他のご家族がおやつをたくさんあげていては効果は現れません。
減量に挑戦する場合は、家族みんなで協力して減量しましょう✨
病院で取り扱っている減量用のごはんは、必要な栄養素を減らさずにカロリーを抑えられるように特別に作られているため、安心して減量に取り組むことができます。
また、食事のかさを減らさず、満腹感をできるだけ長く保てるように作られているものもありますのでご相談ください。
🐶減量のためのポイント🐈
□決められた食事量を3~4回にわけてあげましょう。
□おやつのあげ過ぎには気をつけましょう。
□体重を定期的に測り、しっかり経過をみましょう。
□無理のないダイエットを行いましょう。
□ダイエットに成功後もリバウンドしないように食事管理と運動は続けましょう。
もしもの状態を避ける為にも、体重が増えた・身体つきがふっくらしてきた、という方は予防や健康診断を兼ねて一度病院で体重を測ってみませんか?
なかには甲状腺の病気やがんなどの腫瘍など努力しても痩せない病気の場合もありますので、体重管理に悩まれましたらどんどん病院に相談してください。
当院にはお話させていただいたダイエット用のごはんなどをご用意しております!お気軽にお声がけください。
フィラリア予防
動物看護師の上田です。
まだ朝晩の温度差はありますが、少しずつ暖かくなってきて過ごしやすい季節に
なってきましたね♪
暖かくなってくると、ノミ・ダニや蚊が発生する季節でもありますので、今回は
フィラリア予防についてお話していこうと思います!
【フィラリアとは】
犬糸状虫と呼ばれるフィラリアは蚊が媒介して、ワンちゃんの肺動脈
や心臓に寄生し、全身の血液循環や内臓にも深刻な障害を与える恐ろしい虫です。
※すでに感染している犬の血液中にいるフィラリアの幼虫(ミクロフィラリア)を蚊が吸い上げ、その蚊が他の犬を刺すことで感染します。
犬への感染が一番多いのですが、猫もフィラリアに感染します。
【症状】
初期症状
・咳をするようになる。
・痩せてくる。
・毛並みが悪くなる。
・食欲がなくなる。
・呼吸が浅く、速くなる。
進行すると・・・
・貧血(お口、目の粘膜が白い)
・腹水(お腹が膨らんでくる)
・血尿をする。
などの症状が出てきますが、最初は目立たないので見過ごしてしまいがちです。
※重度になると、フィラリアが心臓の弁にからまり命を落としてしまう場合もあります。
( ノД`)シクシク…
【フィラリア予防】
蚊が出始めて1ヶ月後から、蚊が終息して1ヶ月後まで駆除薬を投与します。
地域によって違いますが、ここの地域では4,5月ぐらいから12月まで注射やお薬での予防が必要になってきます。
【お薬の種類】
注射タイプ
1回の注射で1年間予防効果あり。
季節関係なく予防することができる。
毎月の投与の手間が省けて、投与忘れも防げます。
チュアブル(お肉タイプ) 錠剤(お薬タイプ)
月に1回、8or9カ月間投与
※フィラリアに感染した状態で、お薬を投与すると体に異常をきたし、命を落としてしまう場合があるので、フィラリアの検査をして感染していないのを確認してから予防薬を処方しています。
猫のフィラリア予防
スポットタイプのみ(1か月に1回もしくは3ヶ月に1回)
フィラリア、ノミダニ、お腹の虫をまとめて駆除することができます。
※体重によってお薬の量や金額が変わってきますので、詳しくはスタッフまでお聞きください。
フィラリアはきちんと投薬すれば予防できる病気です。
フィラリアの知識を身につけて大切な家族(わんちゃん、ネコちゃん)を守ってあげましょうね!(*^^*)
シニアケア講座
JAHA(日本動物病院協会)主催のシニアケア講座を11月~3月まで受講してきました。
シニア期に多い病気や介護、食事のこと、楽しい老後のための生活の工夫などとても勉強になりました。
老後に備えてどんな準備をしていくか、あるいはシニア期に入り不安なことや困っていることがあればご相談ください。
「こんなこと聞いてもいいのかな…」どんな些細な事でも大歓迎です!
いつでも気軽に話しかけていただくと嬉しいです。
また、シニア教室を開催準備中ですので、その際はまたお知らせ致します。
来住(獣医師)、阿部(動物看護師)

