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ハロウィン🎃👻

先日、診察に来たわんちゃんをご紹介します!🐕

ハロウィンの時期だったため、仮装して診察室に来てくれました🎃👻

マロンちゃん、あまりの可愛さに魅了されました(^^♪

 

身近にいる寄生虫①

 

9月に入ってもまだまだ暑い日が続いています🌞

季節の変わり目による温度差と台風による気圧の変化もあり、より体調に気を付けたい時期ですね🌀

今回は、当院では比較的見ることがある「身近にいる寄生虫」を2回に分けてご紹介していきたいと思います。

 

●ノミ

1番見かけることが多いのが「ノミ」です。

うちの子は外にでないから大丈夫!」と思われてる方も多いと思いますが、実は知らない間に人について帰り、わんちゃん、ねこちゃんにうつってしまったというお話も最近お聞きします。

ノミが寄生してしまうと、痒いだけでなく、様々な病気になる可能性があります。

ノミの唾液により、強い痒みや皮膚炎を引き起こす「ノミアレルギー」という病気を引き起こしたり、「瓜実条虫」という寄生虫を媒介したりします。

人に対しても、上記の病気の他に、発熱、リンパ節の腫れ、重症化すると脳炎を引き起こすこともある「猫ひっかき病」という病気を引き起こすことがあります。

これはねこちゃんが、細菌を持っているノミの糞便をグルーミングなどで食べてしまい、感染したねこちゃんに人が噛まれたり、引っかかれることにより起こります。

様々な病気を運んでくるノミですが、予防薬を使うことで、わんちゃん、ねこちゃんの被害を最小限に抑えることができます。

わんちゃんは首筋に落とすスポットタイプと食べるおやつタイプがあり、ねこちゃんはスポットタイプのみになります。

ご希望の方はお気軽にお声がけください。

 

●瓜実条虫(サナダムシ)

上記で名前がでてきましたが、「瓜実条虫がいるノミ」をグルーミングなどで誤って食べてしまうとかかる寄生虫になります。

かかってしまうと、腸に寄生するため、下痢、食欲不振、肛門周囲の痒みなどを引き起こすことがあります。

免疫力の弱い子犬、子猫では、激しい下痢、脱水、栄養が十分吸収できず、貧血や発育不良を引き起こすこともあります。

便に米粒のような小さい白い虫が混ざっていたり、床に白い粒々(乾燥状態)が落ちていたり、時にはおしりから這い出してくることもあるため、ご家族が気づいて来院されることが多いです。

虫の駆除には、首筋に落とすスポットタイプの駆虫薬を使います。

「瓜実条虫」は人にも感染するため、ノミを潰してしまうと、手に付着し、その状態で食べ物を食べるとかかってしまうおそれがあります。

ですので、ノミは潰さず、駆虫薬を使っていただくことをおすすめします💊

 

●マダニ

2番目に見かけることが多いのが「マダニ」です。

吸血する前は、2~3mm程度の大きさですが、吸血後は1cm以上になることもあります。

マダニの唾液には、麻酔のような成分が含まれているため、咬まれても気づかないことも多いです。

マダニが寄生してしまうと、様々な病気になる可能性があります。

わんちゃんでは、重度の貧血を起こす「バベシア症」、ねこちゃんでも重度の貧血を起こす「ヘモプラズマ症」という病気を引き起こすことがあります。どちらも重症化すると、亡くなってしまう可能性がある恐ろしい病気です。

近年話題になっているのは、人も感染してしまう「重症熱性血小板減少症(SFTS)」です。

わんちゃん、ねこちゃんでは多くは感染しても症状を示さない「不顕性感染」と考えられていますが、発症すると、食欲不振、嘔吐、下痢、黄疸などがでます。特にねこちゃんに関しては、致死率60~70%もある怖い病気です。

人では、下痢、嘔吐、腹痛、時に神経症状や出血症状がでることもあり、致死率は30%近くもあります。

人はマダニに咬まれるのはもちろんですが、かかってしまったわんちゃんやねこちゃんの唾液や血液から感染する可能性もあります。

この病気の怖い点はまだあり、現在も有効なワクチンや薬がないということ(治療は対処療法になります)愛媛県でもねこちゃんや人がかかっていることです。

命にかかわるような怖い病気を運んでくるマダニですが、予防薬を使うことで、ノミと同じく被害を最小限に抑えることができます。

わんちゃんは首筋に落とすスポットタイプと食べるおやつタイプがあり、ねこちゃんはスポットタイプのみになります。

たまに、マダニに咬まれると、そのままご自身で引っこ抜いて来られる方もいらっしゃいますが、マダニは咬む時に頭をガッツリ体内に刺し込みます。

むやみに引っ張ると体内に刺さっている部分が残ったままになってしまうことがあり、そこから炎症が起きる場合があります。

マダニに咬まれた時は、予防薬(駆虫も兼ねてます)を使用するか、病院で適切に処置させていただくのがおすすめです。

 

 

身近にいる寄生虫が、実は大変な病気を運んでくるかもしれません💀

今回ご紹介させていただいた寄生虫は幸い予防薬があるものになってます。

普段から予防をして大切なわんちゃん、ねこちゃんを守っていただけたら…と思います🐶🐱

残りの寄生虫はまた次回ご紹介させてください!

以上、愛玩動物看看護師の阿部でした👋

里親募集🐈

猫ちゃんの里親さんを募集してる方がいらっしゃいます。

食欲旺盛&甘えん坊でちょっとお転婆な女の子です🐱(画像参照)

ご希望の方は当院(0898ー33ー3227)までご連絡ください。

 

猫種の由来②

最近は蒸し暑く夏が近づいてきているのを実感します🌻

台風もあり、気圧の差や気温差で体調を崩す子もちらほら見かけます👀

こういう時期こそ熱中症になることがありますので、人もわんちゃんもねこちゃんも気を付けたいですね💦

 

話は変わりますが、前回に引き続き、ねこちゃんの由来をご紹介していきたいと思います🐱

 

●メインクーン

起源は色々な説があります。複数ご紹介していきます。

1つ目は1番有力なお話で、北欧出身の猫が、何らかのルートで船に乗り込み、アメリカ大陸に渡りました🚢

その後、その土地の土着猫と交配した説です。

2つ目は、マリーアントワネット説です。

マリーアントワネットが亡命しようとした時に、飼っていた6匹の猫のみ亡命に成功し、アメリカに渡りました。

その猫たちが、その土地の土着猫と交配した説です。

面白い説では、半野生化した猫と、アライグマが交配して生まれたという説もあります🦝

(今では遺伝子的にも否定されており、都市伝説となっています)

名前は、アメリカの「メイン州」とアライグマを意味する「Racoon」を合わせたものという説と、体の模様が、アライグマに似ているからついたという説があります。

また、大きな体が特徴的なので、「世界一大きい猫」、「ジェントルジャイアント(穏やかな巨人)」と愛称で呼ばれることもあります。

 

●ノルウェージャン・フォレスト・キャット

北欧のノルウェーが原産とされていますが、詳しい起源はわかっていません。

神話にもよく登場する猫で、「女神フレイヤが乗るソリを引いていた猫」や、「北欧神話で登場する雷神トールが持ち上げられなかった猫」はノルウェージャン・フォレスト・キャットがモデルになっているといわれています。

このことから、数百~数千年前から存在していたといわれています。

人と関わり始めてからは、可愛がられるだけではなく、ネズミ捕りとしても大活躍しています🐁

名前は、「ノルウェー」で生まれた「森林の猫」とそのままの意味になります。

その綺麗な被毛や、優雅な立ち振る舞いから、「森の妖精」と別名で呼ばれることもあります。

 

●ロシアンブルー

複数説がありますが、1番有力説は、ロシア北部のアルハンゲリスク島で自然発生した種類だといわれています。

「アルハンゲルキャット」、「アークエンジェルキャット」と呼ばれる愛称は、この地名に由来しているといわれます。

1900年代には現在の「ロシアンブルー」として認められましたが、認められるまでには、様々な議論があったそうです。

第二次世界大戦後に数が激減し、数を保つため、シャムなどと交配したことにより、ぽっちゃり体系になってしまったそうです。

その後、イギリスやスカンジナビア半島にいたロシアンブルーと交配させ、今のスリムな体系になりました。

他にも、ロシアの皇帝に飼われていた、ヴィクトリア女王のお気に入りの猫の子孫であるなど様々な説があります。

因みに、ロシアンブルーは、「短毛」で「ブルー」の毛色でないといけませんが、「長毛」で「ブルー」の毛色をした(所謂ロシアンブルーの長毛)個体は、1980年代半ばに誕生しており、「ネベロング」という種類で登録されています。

名前は、「ロシア原産」の「ブルーの毛色」を持つ猫とそのままの意味になります。

 

●エキゾチックショートヘア

猫種として確立されてからまだ50年ほどと比較的新しい種類になります。

元々は「短毛のペルシャ」、あるいは、「ペルシャにアメリカンショートヘアの毛色を持たせる」のが目的で交配が始まりました。

1950年代に、「ペルシャとアメリカンショートヘア」や「ペルシャとバーミーズ」という組み合わせで、盛んに異種交配が行われていましたが、なかなかうまくいきませんでした。

1970年代に入り、比較的安定してきたため、猫種として認められるようになっていきました。

現在でも、血統を安定させるため、様々な工夫が試されています。

しかし、劣性遺伝子同士の交配で、長毛のエキゾチックが生まれてしまうことがあります。

この場合は、エキゾチック「ロングヘア」とする場合や、「ペルシャ」として登録されることもあるそうです。

名前は、当初「銀」の毛色から「スターリング」と呼ばれていましたが、他のカラーも認められるようになり、今の「エキゾチック・ショートヘア」と改名されました。

 

いかがでしたでしょうか??

かなり昔からいたねこちゃんや、最近誕生したねこちゃんまで、調べていくと様々なストーリーがありとても面白かったです🐱

由来シリーズは一旦終わりますが、また機会があればお伝えしたいと思います🔎

以上、愛玩動物看護士の阿部でした!